プレタポルテ・コレクションの意味と歴史を簡単に解説 ファッション感覚を磨く

2022年4月20日

ファッションセンスに磨きをかけたいのであればファッションショーを参考にするのもひとつ。ファッションショーなんかレベルが高すぎて自分には縁がない、なんて思わずに流行を目で見て認識することも重要で、ファッションのルーツなども豆知識のひとつとして覚えておくと良いでしょう。

1.プレタポルテとは

このプレタポルテの意味は、フランス語で「高級既製服」ということになります。英語では「すぐに着ることができる服」という造語で、1949年にフランスの既製服メーカーの”ヴェイユ社”が広告に用いたのが最初。それ以前には既製服のことを「コンフェクション」と呼ぶことがありましたが、これには粗悪な安価服という意味も含まれていたため、その言葉とは区別するために「プレタポルテ」という言葉が考案されたそうです。

パリコレやミラノコレクションなどの高級既製服展示会に出品されているブランドも「プレタポルテ」と呼び、代表的なブランドは皆さんもご存知の、グッチ、シャネル、エルメス、プラダ、ルイ・ヴィトンなどになる。

1970年代に入ると、日本では高田賢三氏などがプレタポルテのデザイナーとして活躍している。

2.ファッションショーとコレクションの違い

「コレクションとファッションショー」は同じものと思っている人も多い様ですが、これには異なる意味があります。

2-1.ファッションショー

これは、世界中のいろいろなブランドやデザイナーが作品をひとつのステージで披露し、そのファッションを世に広めるためのものです。

2-2.コレクション

これに対して「コレクション」とは、いくつかのファッションショーを集めたものの総称で、それには「オートクチュール・コレクション」と「プレタポルテ・コレクション」があります。そして、オートクチュールは「高級仕立服」、プレタポルテは「高級既製服」のことを意味します。

3.パリコレクション

フランスのパリで行われるファッションショーのことで、高級ブランドが集まって行われるパリ・オートクチュール・コレクションと高級既製服が発表されるパリ・プレタポルテ・コレクション、さらに紳士服が発表されるパリ・メンズ・コレクションの3つのことを一般的に「パリ・コレクション」ととなります。

これが、日本で「パリコレ」と呼ばれているものですね。

4.代表的なプレタポルテブランド

世界的に展開しているプレタポルテブランドは各都市にありますが、その数はわずかです。その中でも最も代表的なブランドは、CHANEL(シャネル)とDior(ディオール)で、誰でも知っている有名ブランド。その他にも世界的に知られているLOUIS VUITTON(ルイヴィトン)、PRADA(プラダ)、GUCCI(グッチ)などがあります。

女性なら、このあたりのブランド服やバック類は取り揃えておきたいところ。

5.コレクションを会場で観る方法は?

結論から言うと、私たち一般人は通常では会場に入ることができません。入場用のチケットが販売されいるのではなく、招待状を持ったごく限られたが人のみが入ることができるというもので、チケットではなく招待状のため本人のみに入場が限られるのでネットなどで転売さることもないのです。

ただ、一般人でも不可能ではない。ブランドによっては満席にならない事もあり、その様な場合には席を埋めるため当日に一般人を入れるというケースもあるらしいですが、入れるかどうかも分からないのに現地へ行くわけにもいかないので、実質的にはほぼ不可能ということですね・・・

6.ファッションセンスを磨くために

自身のファッションセンスをレベルアップさせるために「ファッションショーとは?」という事から知識として取り入れるのも良いでしょう。「あんなものは自分とは縁のない別世界」とは思わずに、雑誌などを参考にして何となく分かっているだけで服装に対する考え方に変化が出てくることでしょう。

自分にはファッションセンスがないと思っている方も、ちょっとしたテクニックでパッと垢抜けることもできる様になります。いつものアイテムを今まで以上におしゃれに活用して、コーデを楽しんでみてくださいね。